fc2ブログ

Military Studies on Table Top Wars

ミリオタっぽい観点からミニチュアゲームの考察を行ったり、所属サークル内でのストーリーを掲示するブログ。

入門「2万円で始めるスタートアーミー!」スペースマリーン編『6版』

本記事は初心者向けのスペースマリーン指南です。
入門「2万円で始めるスタートアーミー!」はじめに。を見られてから読む事をお勧めします。
1.スペースマリーンというアーミー

まずは買い物に移る前にスペースマリーンと言うアーミーを知りましょう。
スペースマリーンの特徴は一言で言うなら万能少数精鋭アーミー。持ち前の頑強さと適応能力を生かして万能に立ち回ることが理想のアーミーと言ってもいいでしょう。

アーミー全体の特徴と言えば「かの者ら、恐怖を知らぬ者ゆえに」と戦闘戦術でしょうか。「かの者ら、恐怖を知らぬ者ゆえに」は白兵戦で敗者になり、退却に失敗したとしても恐れるものなしになり、退却しても条件さえクリアすれば自動的に再集結。更に再集結したままヘヴィウェポンを撃てると優れたルールで、戦闘戦術は士気チェックをあえて自動失敗してもいいルール。

一般的な兵の能力値は全体的に4並びと優秀ですし、装備も良い物を使っていますが、反面コストが高いです。トループであるタクティカルマリーンは他アーミーのエリートクラスのコストなので、自ずと兵数が少なくなります。彼らのエリートは更に高価であることを考えれば、兵数は極端に少なくなるでしょう。しかし、其の分作る量が少なく大きいポイントのゲームを出来ると言う利点でもあります。


ビークルはライノと、それの改造車両がメインであることが多く、平均的な正面装甲を持っています。ただし、側面装甲は11と心元無いので、あまり敵対戦車火器にさらさない位置取りを覚える必要があるかもしれません。ランドレイダーの全面14は心強いですが、コストが嵩むのが欠点です。ドロップポッドのような、縦深攻撃を可能にさせる特殊なビークルがあり、選択肢が多いのも特徴です。

・全てにおいてバランスが取れている。
・ただし、コストは高い。
・万能ではあるが、やはりコストとの兼ね合いで中途半端になりやすい。


これらを踏まえたうえで、まずは最低限のお買い物をしてみましょう。
下の画像は筆者のキャプテンです。
クリムゾンフィストらしくない、ジャンプパックとレリックブレイドが特徴的でしょうか。
enlico.jpg




2.まずは最小限のお買い物。

ウォーハンマー40kを遊ぶ上で必要なアーミーの条件があります。
それは、最低限必要な編制枠を埋めること。
HQ1トループ2、これは特別なゲーム以外では必須条件です。
これを満たす為にも、今回はGW屈指のお得セットであるバトルフォースを使います。

・箱の中には

スペースマリーンバトルフォースは魅力的な箱です。20900円もの戦力を、14000円で提供しています。ただし、そのコスト分使うのであれば工夫して使う必要があります。5人のマリーンをどう使うか、主要のタクティカルマリーン以外は5人であるので、将来的には何らかの方法で10人にする必要があります。しかしながら、前述の必須条件の一つであるトループ2枠を効果的に埋められるセット内容となっております。

その気になるセット内容を開示してみましょう。

・タクティカルマリーン15人(トループ)
・スカウトマリーン5人(トループ)
・ライノ1台(専用輸送)
・アサルトマリーン5人(ファストアタック)


5人という区切りがもどかしいセットなので、2万と言う縛りが無ければ2箱買っても無駄にはならない内容ですが、これはこれ。1箱でも十分有益なセットになっております。タクティカルマリーンは10人運用が最大なので、自ずと余る5人は何らかの素体にするか、来るデヴァステイターの追加要員に適任ではあります。

兵数が少なくなりがちなスペースマリーンのかゆいところに手が届くスカウトや、アーミーを始めたばっかりの突撃戦力となるであろうアサルトマリーンなど、必要な戦力は一通りそろっては居ます。求めるアーミーの形によってはこれを使う必要は無いかもしれませんが、其の場合は2万円に収める事はほぼ不可能です。戦力の個別評価は「スペースマリーン全軍紹介」ではないので割愛します。

・HQあれこれ

HQはアーミーの顔となる存在です。気合を入れてペイントされる可能性の高いミニチュアでもありますし、モデルとしての戦闘能力もそれなりの物。始めるアーミー背景によるので明確には「これがいい!」と言う物はありません。

今回はチャプレインを使います。設定上の理由としてはスペースマリーンは「中隊」と言う単位で行動していますが、しばしば中隊から選抜部隊を編成して戦う事があります。ほとんどのスペースマリーンアーミーはそうしたアーミーだと考えられます。中隊長が直接指揮を執る場合もありますが、今回はアーミーとして精神的な支えである従軍司祭に出撃を願いました。中隊長と従軍司祭以外だと、「司書院」に在籍するライブラリアン、工兵部隊である「兵器庫」を束ねるマスターオブフォージが戦場に出るかもしれませんが、今回はアサルトマリーンと相性の良いチャプレインを使用します。

チャプレインは合流しているスカッドをサポートするキャラで、合流ユニットを恐れるものなしにするだけでなく、チャプレイン側からアサルトできたときに、チャプレインに合流しているユニットはヒットロールの振り直しを行う事ができます。また、チャプレインは近接キャラであるキャプテンやチャプターマスターよりやや劣るものの安いと言う利点もあります。購入するミニチュアは「スペースマリーン チャプレイン ジャンプパック」です。

現在の時点で使用する金額を計算してみましょう。
特殊な注文をしない限りは16300円になるはずです。
もう既にこの時点で21~26体の歩兵と1台の装甲車が入手できる計算になりますので、一旦これを1ヶ月2ヶ月かけて塗りきってから次のキットを購入しても構いませんし、22モデルを作りきるモチベーションを維持する為にご褒美ユニットが欲しいかもしれません。次の章は最小限から超えた部分を考えましょう。

3.色々な追加プラン

アーミーを作ると言っても色々あります。人によっては豪華なユニットを小数でまわして使ったり、安いユニットを大量に使用する。ある意味回転すしですしを食べる時の好みによく似てます。そう、本人の価値観がダイレクトに出ます。そこから考えて、プランを複数用意しましたので自分の感性でこれだ!とチョイスしていただけると幸いです。分からん場合はまず2章で止めても問題はありません。500Pのゲームはできます。

要望:もっと安定したアーミーが欲しい

ウォーハンマー40kで安定したアーミーと言えば、やはり「確保ユニットの充実」でしょうか。こう言い切れる理由はゲームごとにランダムで決定される勝利条件3つのうち2つが確保ユニットを必要とするからですね。ことスペースマリーンについては戦闘分隊と呼ばれるルールでユニット数を増やしたりもできますし、防御力はピカ一なので心強いです。

この要望を予算内でクリアするのに適したボックスは、スカウトスカッドかコンバットスカッド(5人マリーン箱)となっております。スカウトスカッドを10人に強化するか、パーツは重火器以外は十分量あるので、新たなタクティカルマリーンスカッドを作る事ができます。

また、予算を超過していい場合はランドスピーダーストームを購入する(合計20400円)とスカウトマリーンを更に小回りのよく効く部隊へと変貌させることができ、移動系統に特殊なボーナスを持たないマリーンの中では異色の確保要員として使う事ができます。ただし、防御力は低いので運用を気をつけましょう。

要望:強い歩兵が欲しい

バトルフォースに収録されている歩兵はそれほど個体性能が強いわけではありません。また、アーミーを象徴するほど派手と言う訳でもありません。そこで、エリート歩兵の出番です。

ただし、マリーンは兵が高価なので予算をオーバーしてしまいます。そこで、オーバーを前提に紹介しようと思います。

ターミネータースカッドは全員がパワーフィストとストームボルター、2+アーマーセーブのターミネーターアーマーを着用しており、一体が40Pもする超高級ユニットです。ある意味射撃も近接戦闘も万能にできるユニットと言えますが、やはり10人分のリアルコストがバトルフォースばりにするのが欠点と考えられる。
アサルトターミネーターは射撃を捨てた代わりに、驚異的な防御力圧倒的な攻撃回数を得たターミネーターです。こちらもほぼターミネーターで言える欠点は持っているものの、どちらも戦闘能力は驚異的。

どちらかを1箱購入すれば合計22400円となるでしょう。

パワーアーマーを着用するベテランは2種類に別れ、スターンガードとヴァンガードに分かれます。スターンガードは特殊ボルトガンを使用するボルトガンのエキスパートで、ボルトガンを使いこなす事によりビークル以外の様々な敵に対応できます。ヴァンガードベテランは縦深攻撃後にいきなり突撃を仕掛けられるジャンプパックの達人で、豊富な装備アップグレードが特徴です。

これらのどちらかであれば合計21900円となります。

要望:デカブツだ!デカブツをよこせ!

ウォーハンマー40kの魅力の一つである大型モデルが欲しい!と言う要望はよくわかります。無論、スペースマリーンに無い訳ではありません。しかしながら大型モデルは高価な為、予算を全てオーバーしてしまいました!
オーバーしていいなら、と言う条件付で紹介します。

・対歩兵、対ビークルどちらもこなせるヴィンディケーターを編入(合計23100円)
・対歩兵、対ビークルのどちらかに特化できるプレデターを編入(合計23100円)
・近接戦闘において無敵なドレッドノートを製作(合計22400円)
・ドレッドノートより更に装甲が硬いアイアンクラッドドレッドノートを製作(合計22400円)

これらのプランが提案できます。さて、最後にタクティカルマリーンを20人にする編制(コンバットスカッドボックス購入)で実現できる編制を紹介して終了します。


4.サンプルロスター

750Pアーミーロスター

HQ:
チャプレイン(ジャンプパック装備)115P

トループ:
スカウトマリーン5人(サージェントはチェーンソード・ボルトピストル
メルタボム。他はコンバットブレイド)80P
タクティカルマリーン10人(プラズマガン・ミサイルランチャー・パワーウェポン装備)195P
タクティカルマリーン10人(メルタガン・パワーフィスト装備)200P
専用輸送ビークルとしてライノを編入35P

ファストアタック:
アサルトマリーン5人(ジャンプパック・フレイマー
パワーウェポン・メルタボム装備)125P

合計ポイント:750P 使用金額19700円
(イージキットマリーンを2箱の場合は18500円)

解説:

ビッツ不足もあってかスカウトマリーンを確保用と割り切り、前衛と後衛にタクティカルマリーンを分けた編制。アサルトマリーン5人+チャプレインと、ライノに搭乗したタクティカルマリーンが前衛を勤め、後衛スカッドはミサイルランチャーやプラズマ・ボルトガンで支援を行う。

スカウトマリーンは将来的に新しいサージェントを作る予定が無いならそのままで、作る予定がある場合はメルタボムを他のスカッドに持たせよう。サージェントはほぼ見分けがつかないので、新しいモデルを作る際はチェーンソード持ちを増やしてサージェントはパワーウェポンを持たせるなどの工夫をしよう。

この編制から増強するのであれば、アサルトマリーンの充実かランドスピーダーストームの導入、機甲戦力の増強などが考えられる。
スポンサーサイト



  1. 2012/06/22(金) 00:14:45|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:3
<<6月のバトル | ホーム | 入門「2万円で始めるスタートアーミー!」ダークエルダー編>>

コメント

始めまして!

タクティカルスパム編くらいから見させてもらってます、マリーンを使ってるシュンヤと申しますm(_ _)m

この間のタクティカルスパム編、とても参考になりました! おかげさまでいいロスターを考えつきそうですb

そして、今回の買い方のもので、一つ案があるので提案させて頂きます。

ポイント的に少し減っちゃうかもですが、レイザーバックもなかなかいいですよ~b これなら一緒にライノと前に出れる・・・はずw

後は、パワーウェポンがミニチュアの都合で一本足りないので、スカウトの一人をヘヴィボルターにすれば、残ったコンバットブレイドを手首ではねてパワーウェポンに出来ると思います。

以上です。いろいろ意見してすいませんでした(。_。;)
  1. 2012/06/22(金) 19:45:46 |
  2. URL |
  3. シュンヤ #-
  4. [ 編集 ]

始めまして、こんばんわ。

パワーウェポンが足りないと申されますと、ロスター後のスカウトサージェントの製作プランについてでしょうか。確かに、バトルフォースに入っているパワーウェポンは編制ロスターの中で全部使ってしまっている(パワーフィスト、パワーソード、パワーアックス)ので、同じくアサルトマリーンやアップグレードボックス、コマンダーなどから取ってくる必要が有りますね~。

編制上は先ほど申し上げたように、バトルフォースから2本、キャラクターのミニチュアで1本と問題は無いかな~と思っております。

レイザーバックとはまた渋い戦力ですね~。レイザーバックはライノにも換装できる上にライノと同じお値段と良キットですが、今回戦力を紹介する上で吟味した戦力の中で、レイザーバックはバトルフォースの5人余ったマリーンをそのまま配備すれば確かに使えます。ただ、そうするとパワーフィストかパワーウェポンしか持っていない5人のマリーンとレイザーバックの組み合わせになるので、何に使おうかと迷いがちになると思います。よって今回泣く泣く紹介しませんでした。痒い所に手が届く便利ユニットですから重要なポジションではあるんですけどね。

同じような戦力としてドロップポッドやランドレイダーなども挙げられるので、なんとも悔しい限りでもあります。予算を設定しなければ、出番が有ったかもしれません。また今度何かかく時にはレイザーバックも出番があるかもしれません!

他にも記事の尺度の関係上色々至らない所(例えば、モデリング指南)もあると思います。しかし、ウォーハンマーは人と人が向き合って行う趣味でもありますので、そのような部分はその地域地域でこの記事を参考にしつつも。記事に無い部分をローカルな部分で継承できていけれるような環境を作れればな~と思っております。

もし、シュンヤさんのところへ新しくマリーンを志す人がいらっしゃったら、この記事を見せながらあれこれ補足をしてあげてください。そうしてこの記事は更に良い価値を持つことになると思います。

長くなりましたが、ご意見ありがとうございました。






  1. 2012/06/23(土) 00:43:15 |
  2. URL |
  3. 鉄 #mQop/nM.
  4. [ 編集 ]

そうなんですか!

アサルトスカッドにパワーウェポンって2本入ってるんですか?
実は買ったことなくて、てっきり1本かと思ってました・・・確認せずに書いてすいませんでした。

それにしても、レイザーバックにパワーウェポン(フィスト)のマリーン5人じゃ確かに迷いますねw 
自分はとりあえず突っ込んじゃっているのであまり考えて無かったかもです・・・

自分も人に教えられるように上達するよう頑張ります! 
それでは!(・ω・)/
  1. 2012/06/23(土) 11:00:29 |
  2. URL |
  3. シュンヤ #-
  4. [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://40kmilitary.blog.fc2.com/tb.php/13-da296622
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

Iron_HMG

Author:Iron_HMG
広島ミニチュアゲームの会の末席にして帝国軍人。などと言いつつRTSやFPSなんでもござれなウォーモンガー。ツイッターではIron_HMGで出没中。

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (11)
IG考察 (1)
始めに (1)
表 (0)
リスト (1)
キャラ名鑑 (1)
年表 (1)
SM考察 (4)
活動報告 (1)
グレイナイト (3)
20kアーミー (2)
PPゲーム (1)
おふざけ (0)

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR