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Military Studies on Table Top Wars

ミリオタっぽい観点からミニチュアゲームの考察を行ったり、所属サークル内でのストーリーを掲示するブログ。

6版コデックスマリーン分析!「戦団戦術編」

戦力評価後半です。
こちらでは戦団ルールによる影響を考え、それに基づいて評価しようかと考えております。
チャプター固有の戦力についてもこちらで。
・そもそも戦団戦術って?

戦団戦術は各スペースマリーン部隊の特色を出すためのスペシャルルールです。
これによってコデックスマリーンは様々なアーミーに変化し、コデックス内に実質7アーミーが収録されていると言っても良いでしょう。選んだ戦団によって使えるスペシャルキャラクターが違いますし、劇的に変わると言っても良いかもしれません。戦団戦術は全ての歩兵が最初から持っているルールですから、全てそれらを織り込み済みのコストとも言えますね。違う戦団戦術のデタッチメントは違うアーミーと見なされ、同時使用する場合は同盟ルールを使う事となります。

これを踏まえたうえで本題に入りましょう。

・ウルトラマリーン戦団

全ての基礎。
ウルトラマリーンは戦闘教条と言う3つの特別な能力をそれぞれ1回限り使用できます。1ターンに1回、同時使用はできません。タクティカルスカッドやアサルトスカッド、デヴァステイタースカッドと相性が良いとも言えますね。

特に戦術教条はタクティカルマリーンやスターンガードベテランなどによる強襲降下などで非常に効果を発揮するでしょう。突撃教条も主力部隊の出目事故を予防できますし、非常に強力です。突撃教条の有り難味は実際に白兵戦アーミーでプレイした人なら分かると思いますが、主力となる白兵戦ユニットが出目事故を起したら投了モノな事態が発生しますのでそれを予防できると言う意味で良いルールだと思います。

・マルネウスカルガー戦団長

貴重な永遠の戦士持ちですが、今回はウォーギアで再現可能なのでそこまで今回は重要ではありません。パワーアーマー版もアーティファイサーアーマーになったり、強化されている様子。

驚異的だった巨兵の如き武勇は弱体化しましたが、今回は闘神が大幅強化。ウォーロードである場合ウルトラマリーンの売りでもある戦闘教条を追加でどれか1つ発動可能であるので、単純にアーミー全体の射撃命中率を上げる要員になるかもしれません。

・シカリウス

良くも悪くも変更なしなキャラですね。痛みを知らぬものは5以上になりましたし、タラサールの嵐の剣の必殺の一撃はやはり貫通3。タクティカルマリーン強化能力もいつもどおりですから、使いやすいキャラなのではないでしょうか。通常キャプテンと比較すればかなり割高感がありますが…。

・ティグリウス

サイキック最強キャラクター。まずティグリウスだけディヴィネイションを取れる時点で相当優遇されています。予知能力が有るのでフライヤーやドロップポッド等との相性が良く、望むサイキックを取れる能力も相まって後方支援役として非常に有効ですし、接近戦さえ考えなければ良いキャラクターだと思います。

・カシウス

耐6と言う驚異的スペックを持つビックリキャラ。ウォーロード能力は恐怖を与えるだけなので実際無いのと同じかもしれませんね。それ以外は徒歩のチャプレインがコンビフレイマー持っただけとも言えるので過信しないように。

・テリオン

毎度御なじみテリオン軍曹。このキャラも変わってませんね。驚異的な射撃能力をミサイル等に付加できますし、スナイパーライフルの一撃も刺されば楽しい事になるかと。スナイパースカッドにとりあえず入れておけば凄いことになるかも。

・軍曹クロヌス

安くなりました。クロヌス軍曹殿は安全にタンクから降りられる手段を覚えたそうですね。毎ターン5以上で自動修復するので、ランドレイダーやプレデターのお供に最適かもしれません。今回プレデターのコストも減ったことですし、クロヌス軍曹を乗せてみるのもアリかもしれませんね。


・ホワイトスカー戦団

バイクの事ならホワイトスカー!
バイクは危険地帯判定自動成功かつカバーセーブは1向上。更に憤怒の鉄槌ヒットは攻5。純粋なバイクアーミーとしては最高のスペックではないでしょうか。ただ、バイクはやはり2階以上の階層に向かって突撃は出来ないので、数を束ねた射撃やなぎ払う兵は欲しい所ですね。

カバーセーブが上がっても過信は禁物です。弾数で圧倒する兵装やタウのようにカバー無効にしてくる場合もあります。ホワイトスカー戦団を使う際はもちろんバイクに騎乗したキャプテン若しくはチャプターマスターが必須だと言えるでしょう。

・コルッサーロハーン

搦め手系キャプテン筆頭。
先ずこのキャラクターにお世話になったマリーン野朗はソコソコ居ると思います。
その理由はデタッチメント内の兵すべてが奇襲攻撃を得ると言う能力からでしたが、今回は少々対象は限定されたものの強化されました。輸送ビークル持ちのスカッドやバイクユニットが斥候のルールを持つようになったので、前より刺激的な動きができるかもしれませんね。ランドレイダー搭乗のターミネーター等が奇襲攻撃できる点は引き続きそうですし、今回は斥候ムーブもできるうになりまりましたので強化と言っても良いでしょう。ただし、斥候で動いた場合は1ターン目は突撃できないので注意しましょう。

ムーンドラッカンも中々強力なルールになってますし、GWからムーンドラッカンのリリースが待たれるキャラですね。徒歩モデルしか無いので、徒歩モデルを導入する際は必ず副官としてバイク騎乗のキャプテンを導入しましょう。


・インペリアルフィスト戦団

対戦車が不安な司令官へ。
日本に熱狂的なファンが居る事で知られるチャプターですね。
ボルター教導が全面的に採用され、タクティカルマリーンやスカウトスカッド、ノーマルターミネーターなどの火力の底上げになっていますね。玄人向けな能力と言えるでしょう。

もう一方のディヴァステイター所属ブラザーはタンクハンターを持つルールによってかなり驚異的なユニットと化すでしょう。正直ラスキャノンでもリマンラス相手だと6のみ貫通なのもあって辛かった所なんですよね。建物ダメージもボーナスが得れるので贖罪の砦や掩蔽壕に篭る相手をなんとかできるのも良いですね。デヴァステイターを保護する為にこちらが篭るのも良い選択肢だと思います。

・ライサンダー

生ける中隊旗。
ライサンダーと言えば本人の殴りスペックに対してスペシャルルールが射撃寄りとあべこべなルールになってましたが、そこ辺りを修正されて堂々の強化。殴り最強と言われていたスペックも健在で、そのスペックを生かしたウォーロード能力は対戦相手が困る事でしょう。

それだけではなく、本人の周囲は戦意テストを振り直しできるようになりましたので、総合力においてマリーン最強キャラクターの座を確固たるものにしていると言っても過言ではないでしょう。

今回は通常キャラクターも永遠の戦士を持てますので、どちらも導入して敵戦線を引っ掻き回してみるのも良いかもしれません。

・ペドロ・カントール

生ける戦団旗。
本人の戦闘能力はパワーフィスト持ったチャプターマスターで、特筆すべきことはなし。しかし、その支援能力は随一で、スターンガードベテランが確保ユニット化し、周囲12mv以内の兵に戦団旗と同じ効果を及ぼします。アサルトターミネーターのような「攻撃力は高いけど手数は足りない」ユニットへ最大限のサポートとなるでしょう。


・ブラックテンプラー戦団

誓い全部乗せ。
昔のブラックテンプラー戦団がコストを支払って得ていた「誓い」が標準装備に。全力移動ルールとかぶっていたライチャスジールが削除されたものの、全力移動ボーナスやサイキック耐性、更には一騎打ちボーナスまで。

特徴とも言えるクルセイダースカッドもサージェントが入ると言う強化が入りました。これらの事から、スペースウルフの特性も持ちながらスペースマリーンとしての装備も併せ持った最も特殊な戦団とも言えるでしょう。

・クルセイダースカッド

旧来からのファンにもお待たせ、現代版クルセイダースカッド。
最大10人のマリーンと10人のスカウトを合併したような部隊で、射撃や白兵戦など自由にカスタマイズできる。ランドレイダークルセイダーを輸送ビークルに出来る他、ヘヴィウェポンの代わりに白兵戦武装を装備できるので、10人までののスカウトという名前の追加の傷を持った徒歩アサルトスカッドとしての運用も可能。

徒歩と言えども全力移動ボーナスが有るのでガンガン前に出る事も可能だと考えられます。

・エンペラーズチャンピオン

スペキャラになって戻って来た、我らがチャンピオン。
通常ブラザーあがりなせいか低いステータスを強力なウォーギアで補うスタンスは素敵。一騎討ちを必ずしなければならないが、そもそもボーナスが在る上に、黒き剣によるスペシャルな攻撃は魅力的。ブラックテンプラー戦団を使う理由のひとつにもカウントできる象徴のようなキャラなので是非HQはこいつを使ってみてはいかがでしょうか。

余談ですが、従来有った750P以上なら必ず入れなければならないルールは消えました。

・大将帥ヘルブレヒト

超優遇のエンペラーズチャンピオンとは打って変って渋いチャプターマスター。
パワーソードとコンビメルタと少々ちぐはぐなカンジはしますが、回D3ボーナスとレンディングを考慮するとターミネーターサージェント程度なら十分やれるスペックでしょう。

しかし、このキャラの真価はゲーム中一回使えるオルクめいた必殺技でしょうか。自軍の兵全員に突撃距離振りなおしを付ける事が可能なので、白兵戦メインのブラックテンプラーとしては嬉しい限りでしょう。
本人の武力より支援効果が凶悪なHQ。

・教戒官グリマルドゥス

復活効果が消されてしまったキャラ。
強いチャプレインというようなステータスで、当然武装も特筆すべき部分はありません。しかし、このキャラの6mv以内にもチャプレイン効果が付加される点は無視できませんね。

セノバイト・サーヴァイターは追加のウォーギアのような存在で、周囲6mvの自軍ユニットにスペシャルセーブを供給できますが、サーヴァイター自体がもろいのでオススメはしません。

ブラックテンプラー中一番弱体化を食らったとも言えるかも。


・アイアンハンド戦団

ビークルと兵の耐久性が気になる司令官へ。
スペシャルキャラクターこそ存在しないが、その分チャプタータクティクスは強力。6のみとはいえ全員にFNPを供給したり、ビークルとキャラクターが自動修復を始める様は対戦相手を恐怖させることができるでしょう。


・サラマンダー戦団

人間の力は炎であると信じる司令官へ。
フレイマーウェポンを受けた時や使用した時のダメージロールの振りなおしが可能。キャラクター(サージェント含む)はマスタークラフト化がタダでできますし、ここぞというときの白兵戦での信頼度が違いますから有効だと思われます。

・ヴァルカン・ヘスタン

かつて総合力で最強と囁かれたその性能は健在。
弱体化と言える点を言うなら武器のAP制でヴァルカンの槍はAP3になりましたが、それぐらいでしょうか。
メルタガンのヒットロール振りなおしはドロップポッドやバイクと相性が良く、メルタガンを愛するプレイヤーはマストで入れるべきとも言えるかもしれませんね。

ウォーロード及びヴァルカンと同じデタッチメントでなければメルタ効果は発揮できないので、その部分は注意しましょう。


・レイヴンガード戦団

特殊部隊めいた戦術が好きな司令官へ。
アーミーのパワーアーマー兵全てが斥候及び1ターン限定の隠密能力を持つのでスカウトと同等の展開能力を持つ事が特徴。更にジャンプパックインファントリーはどちらのフェイズにもジャンプパックを使用できるので、現在最も安定したジャンプパック兵を持つと言えるだろう。

フォージ本やブラッドエンジェル以外でジャンプパック編成を作る場合には非常に有効な戦団でしょうねえ。

・鴉中隊長シュライク

隠密能力や浸透戦術を合流スカッドに提供する中隊長。レンディング付のライトニングクロウが特徴と言えるが、その2点以外は普通のキャプテンとも言える。ヴァンガードベテランの機動力や耐久性を高められるので合流して使うと面白いかと思われます。

・後編感想

ヴァリアントチャプターほどの尖りは見せておりませんが、チャプター間の特徴が前より出てきているのではないでしょうか。レイヴンガードやホワイトスカー、アイアンハンドなどの特徴がはっきりしたチャプターはアーミー構築が簡単ですが、インペリアルフィストやウルトラマリーンなどの万能チャプターは少し悩むかもしれませんね。そう言った部分での差は大きく出てくるかと思われますが、強い戦力はどのチャプターでも強いわけですし、気にせずドッカンドッカンするのも1つの手かなと思います。

強いて言うなら頭一つ出てるのはホワイトスカーとサラマンダーでしょうか。特にスペキャラ補正まで含めるとサラマンダーは圧倒的でしょうか。ただし、それらは然るべき運用や編成を行った上での話であり、普通に振り回すのであればアーミー全体に影響を及ぼすウルトラマリーンがクセがなく使いやすいと思われます。

今回のコデックスもそこらへんを考えると、分かりにくい部分はありますが概ねアッパー修正だったと言っても良いでしょう。
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  1. 2013/10/31(木) 02:47:17|
  2. SM考察
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広島ミニチュアゲームの会の末席にして帝国軍人。などと言いつつRTSやFPSなんでもござれなウォーモンガー。ツイッターではIron_HMGで出没中。

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